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【S.A.L.イベント】「あいだを縫う」展示作品制作者へインタビュー!

更新日:3月7日


イベント開催まであと3日!

今回はイベントで展示される映像作品の共同制作者である成田一帆にインタビューを行いました!


(写真左から田中隆規、成田一帆)


【映像作品紹介】

​​強い想いを持って主権者教育活動を行う若者の密着映像。2021年秋の衆院選の投票率は約55%にとどまり、学生団体ivoteに所属する学生たちにとって納得のできる数字ではなかった。理想と現実の狭間で、彼/彼女らが抱える葛藤に迫りながら「行動」することの難しさについて考える。




今回どのようなことが映像制作のきっかけになったのですか?


若者は政治に関心がないと叫ばれるなかで、「社会」に関わろうとする若者の存在を取り上げたいと思いました。それと同時に「『社会』とは何か」や、「『社会』に関わる方法」についても興味がありました。だからこそ、社会参加のひとつである政治・投票に取り組む人々にカメラを向けることを決めました。

社会に真剣に向き合うことが「意識高い」と言われてしまうことがおかしいと以前から感じていたんです。葛藤の中でもがくのは市民としての義務なのではないだろうか。自分たちの生活に責任を持って、より良いものにしていこうとするのが民主主義であるはずなのに、どこかサービスの消費者的な姿勢が強い(自分自身もそうなっているが)。他者をカッコに入れるのではなく、個人として見つめる(one of themではなくhe/sheと捉える)ことが重要であるし、そうやって他者との関係性、「社会」との関係性について考えていけるようになりたいと考えています。



撮影にあたってどのようなことを意識して制作に取り組んだのでしょうか?


主権者教育に精力的に取り組むivoteのメンバーですら、社会参加についてはかなり頭を悩ませています。衆院選の候補者や政治への絶望感などについて議論している彼らの姿は、その他の若者と変わらないと感じました。彼らが熱心に向き合う「政治を身近にする」活動のインセンティブや動機を紐解くことで、社会に関わることの解釈を深めていくことができると感じています。

活動の場がオンラインになる中で、大学生たちの微妙な距離感も興味深いです。目的意識は共有しているが、どこか遠い感じがします。コロナという時代だからこそのコミュニケーションについても映し出し、社会の中に生きるひとりという視点を強く意識しながら編集していきたいです。

若者と政治のキョリを近づけるというコンセプトのもとで活動している個人(学生団体ivote)でさえ、自分たちが目指す「社会」について迷うことがあります。どれだけ考えても、白紙投票しかないのではないかと感じる瞬間もあるそうで、啓発活動に唯一無二の答えはないのだと改めて痛感させられますね。



イベントを通してどのようなことを伝えたいですか?


この映像を通して行動することの葛藤に触れ、そしてそれに対して来場者の方々なりの解釈を付け加えてほしいと思っています。行動に正解はないが、何に対して問題意識を持ち、各々にとっての課題を解決するために必要な策を考えてもらいたいです。規模の大小は問わず、あなたにできること(「無視」という選択もひとつの行動)に向き合い、社会をつくり上げる存在としての自分を意識し、そして自身の中にある社会に気づくきっかけになればと思います。


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