ABOUT
学生団体 S.A.L. は国際問題の知識を深め、啓発することを活動内容として
2008年に発足した、慶應義塾大学に本部を置く学生団体です。
S.A.L. という名前には、
Send out( 国際問題を伝える )
Aid( 助けを求めている人を救う )
Learn( 世界の現実を知る、学ぶ )
という 3 つの意味が込められています。
私たちはこの3つをコンセプトに、スタディー・ツアーを企画し、長期休暇を利用して海外へ赴きます。
そこで、国際問題の現実と向き合い、メンバー全員が自分たちに出来ることは何かを考えながら 、国内でドキュメンタリーやフリーマガジン制作、写真展やイベント開催などの具体的なプロジェクトを行っています。この「伝える」という活動によって、Aid(救う)につながる、と我々は考えています。
人は往往にして、知りもしないことを決めつけてしまったり、物事を知っていると思い込んでしまいます。それが、国際問題の本当の「問題」ではないでしょうか。この国はこうである、あの国の人々はこんな人々である、今の世の中はこうである。人々がそのように決めつけたり、思い込んでいる限り、国際問題の理解は進みません。助けが必要とされる状況に変化も起きません。そこで、我々は「伝える」ということが非常に重要な役割を果たすと考えているのです。
国際問題に関心のない人や少し興味がある人に、
国際問題を知ってもらう「きっかけ」づくりを重視し、S.A.L. は活動を行っています。

代表挨拶

総合政策学部3年 小島 佳歩
国際社会問題に向き合うとき、私たちはそのどうしようもないほどの複雑さに頭を抱える。社会にあらわれる課題は、多くの立場が関わり、スケールが大きく、正解もひとつじゃない。
「大学生」である私たちにとって、社会に大きなインパクトを与えることは簡単ではない。
しかし同時に、私たちは「大学生」だからこそ、自由に世界へ飛び込み、自分の目で見て、耳で聞いて、学ぶ「時間」があり「仲間」が側にいる。
知ること、学ぶこと(Learn)。
できる支援をし、社会と関わること(Aid)。
そして、伝えること(Send out)。
このS.A.L.という場所が世界への小さな窓口となり、世界をみる。ガンジス川のそばでアルファベットを学ぶあの子の頑張りも、今朝駅ですれ違った路上生活中のおじさんの横顔も、グッと近くに感じられる。
息をのむほどに美しい世界も、目を瞑りたくなるような現実も。
真摯に向き合う人の温かさも、見て見ぬ振りをする社会の冷淡さも。
この社会が叫ぶ当たり前も、それらがかき消す微かな声も。
S.A.L.で見てきた私たちだからこそ、この矛盾から決して目を背けない。
葛藤の先の小さな働きかけが、多くの人々の心を震わせ、やがて大きな力になることを信じて。
バックパックには収まり切らない希望を胸に抱き、新たな景色を探しにまた一歩を踏み出す。
「見たいんだ、世界を。」
理工学部3年 小林 与貴
