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​LATEST ISSUE

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​vol. 25

​ゆれる旅路​

 

世界は美しいものでできている。

 

そう信じるのは少し勇気がいる。道端で毛布にくるまる人から目をそらした時や財布をすられた時。

暴力に屈するしかない人々の姿をニュースで見た時。いつも思う。どうしようもない、と。

 

そんな諦念に抗いたくて、私たちは旅に出るのかもしれない。

 

知ってしまったから。言葉の通じない相手から溢れる微笑みを。道を抜けた先に広がる景色を。見知らぬ人からのやさしさを。そしてそれが、どれだけ美しいかということを。

 

時に立ち止まり、時に引き返し、そしてまた進む。まだ見ぬ旅路を描くために。

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vol. 23 連載

「文豪を辿る」

​太宰治の出生地 青森

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BACKPACKERは「旅に出たくなる」フリーマガジンを制作するプロジェクトです。

​コンセプトとして、以下の二つを掲げています。

「開いたら、そこは、旅。」

「旅」とは未知の世界へ自分の足で飛び出すこと、だと私たちは考えます。見知らぬ国 で目の当たりにする風景は、感情を揺さぶる印象深いものです。出会った人々や景色、 そして様々な困難は生々しい感触を伴い、旅人ひとりひとりの心に刻まれます。それは 日本で記号的な情報を受容するよりもはるかに衝撃的で直感的な体験だと考えます。旅先の写真や文章を一冊にまとめることで、弊誌を開いた皆さまに私たちの旅の断片をお届けします。

「旅を通して社会問題を知る」

旅を単なる楽しい思い出として経験するのではなく、「世界を深く認識する手段」とし ても捉えてほしいと私たちは考えます。報道からは見えない、その地に生きる人々の営みに迫り、それらの背後に見え隠れする社会問題にも着目してほしい。自身の旅の経験を通して世界への視野を広げていってほしい。国際問題啓発団体である S.A.L. の中の制作物 BACKPACKER として、このような思いが弊誌の根幹を成しています。

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