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vol. 26
思い出の荷ほどき
「絡まりをほどいて」
ふと、懐かしい匂いがした。
すっかり遠ざかってしまった、旅先のあの料理の香りを、私の鼻は覚えてくれていた。
その瞬間、メニューを彩る店主の笑い声まで、耳の奥で微かに聞こえた気がする。
忘れるつもりなどない。
一期一会なんて言葉で諦めたくない。
それなのに、旅の記憶は木の葉のように時の流れに乗せられて、ひらりひらりと舞い落ちる。
だからこそ。
ふと、思い出した時に、記憶を手繰り寄せる。
一本ずつ糸を辿っては、思い出の絡まりをほどいてゆく。
あの香りを、手び思い出す。
想い出の荷ほどきがいま、始まろうとしている。
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ABOUT BACKPACKER


















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BACKPACKERは「旅に出たくなる」フリーマガジンを制作するプロジェクトです。
コンセプトとして、以下の二つを掲げています。
「開いたら、そこは、旅。」
「旅」とは未知の世界へ自分の足で飛び出すこと、だと私たちは考えます。見知らぬ国 で目の当たりにする風景は、感情を揺さぶる印象深いものです。出会った人々や景色、 そして様々な困難は生々しい感触を伴い、旅人ひとりひとりの心に刻まれます。それは 日本で記号的な情報を受容するよりもはるかに衝撃的で直感的な体験だと考えます。旅先の写真や文章を一冊にまとめることで、弊誌を開いた皆さまに私たちの旅の断片をお届けします。
「旅を通して社会問題を知る」
旅を単なる楽しい思い出として経験するのではなく、「世界を深く認識する手段」とし ても捉えてほしいと私たちは考えます。報道からは見えない、その地に生きる人々の営みに迫り、それらの背後に見え隠れする社会問題にも着目してほしい。自身の旅の経験を通して世界への視野を広げていってほしい。国際問題啓発団体である S.A.L. の中の制作物 BACKPACKER として、このような思いが弊誌の根幹を成しています。
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