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【Magadipita】洋服から考えるサステナビリティ

更新日:2022年3月7日

服選びって何だかわくわくしますよね。

ところでみなさんは服を選ぶとき、何を基準に選んでいますか?

デザイン?値段?それともブランド?

ではその服が何からできているか、もっと言うと、その素材の環境への影響を気にしたことはありますか?



例えば、綿すなわちコットン。

コットンは季節を問わず着ることができる、万能な素材。もしかしたら今あなたが着ている服にも使われているかも。植物由来だから、環境に優しそうなイメージがあるのも事実。でも、実は意外にも環境への負荷が大きいんです。コットンの原料である綿花の栽培には大量の水が必要で、1枚のTシャツが出来上がるまでには、なんと2720リットルの水がいるんだとか。しかも、綿花はもともと水資源が少ない地域で栽培されています。私たちがコットン製品を買えば買うほど、つまり綿花を育てれば育てるほど、水不足が深刻化し、その地域の野生動物や人々の暮らしに大きな被害を与えることになるんです。

問題はそれだけじゃありません。綿花の栽培には、大量の農薬も必要。例えば、全世界で消費される殺虫剤のうち、16%が綿花を育てるのに使われているんだとか。綿花栽培の土壌から溶け出た農薬は土や川を汚し、その土地の生態系を壊してしまいます。農薬の影響は土や川だけでなく、なんと空気にも。農薬をまくときに空気中に飛んだり、蒸発したりして空気が汚れるんです。


「じゃあ私たちには何ができるの?」そう思った人も多いのでは?

まずは、「コットン製品を買うこと=その国の水を使うこと」。この考え方を意識してみて。

次に、服のタグに注目してみよう。GOTSやOCSと呼ばれるラベルを知っていますか?これらはコットンより環境負荷の少ないオーガニックコットンを使用していることを証明するものなんです。このラベルは世界に広まりつつあり、これから日本でも目にする機会が増えていくかも。





他にはウールとカシミヤ。

ウールは冬の必需品。ウールに包まれると冬もぽかぽか。肌触りのいいカシミヤも近年人気が高まっています。ウールやカシミヤも、環境に優しいイメージを持ってる人が多いのでは?でも実は、この2つの素材にも問題があるんです。二酸化炭素と無縁に思えるウールですが、製造過程でどの素材よりもたくさんの二酸化炭素を排出しています。地球温暖化が進んでいる今、ウールは必ずしも環境にやさしい素材と言えなくなっているんです。中でもウールに関する問題でもっとも深刻なものが、ヒツジの放牧によって起こる砂漠化。 ヒツジやカシミヤヤギは大好物の草を根っこまで食べちゃう。すると草が生えにくくなって、緑豊かな大地はたちまち砂漠に変わってしまうんです。

それでもやっぱり便利なウール。ウールを着続けながら環境を守るために、私たちにできることを考えてみよう。

まずひとつめ。合成繊維を含まない100%ウールを選ぼう。100%ウールはリサイクルしやすい理想の素材。リサイクルウールを使っていけば、新しいウールを作るよりも二酸化炭素排出量を減らすことができます。

ふたつめに、RWS(責任あるウール規格)ウールについて知ろう。RWSは世界中で適用されている動物福祉と土地管理のための規格。RWSウールの製品を買うことで、砂漠化を防ぐことにつながるはず。パタゴニアなどの身近なブランドも、このRWSウールえお使用しているみたい。GOTSやOCSと同じように、RWSウールにもラベルが付いています。これから気にしてみて。





環境問題が深刻化すると素材が不足して、最悪の場合服が作れなくなっちゃうかも。これからもずっとファッションを楽しむためには、素材の生産過程に注意を払うべし。ファッション業界がいろいろな取り組みを始める中、私たちの選択肢も広がっています。私たちの行動でファッションの可能性を広げられるなんて、なんだかステキじゃない?





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