top of page

中間貯蔵施設

■ 中間貯蔵施設って何?


中間貯蔵施設とは、東京電力福島第一原子力発電所事故の後に行われた除染作業によって発生した除去土壌などを、一時的に保管する施設のことです。福島第一原発がある大熊町、双葉町の海側の地域にこの施設が設けられています。話し手の皆さんのお話の中でも、中間貯蔵のための用地の提供や施設の整備にあたって、この地域の住民の方々の深い葛藤や悩みがあったことを伺いました。

中間貯蔵施設内から福島第一原発を望む(2022年8月)


この施設に貯蔵されている除去土壌などは、貯蔵開始後30年以内、つまり2045年までに福島県外で最終処分されることが、法律によって決められています。したがって、その時までの”中間”貯蔵とされているのです。ただ、中間貯蔵の開始から5年以上が経過した現在においても、最終処分の具体的な内容や、処分場の場所などは決まっていません。




■ 中間貯蔵施設で何をしているの?


東京都渋谷区とほぼ同じ、16平方キロメートルの広大な土地をもつこの施設の中には、「受入・分別施設」、「土壌貯蔵施設」、「仮設焼却施設」、「廃棄物貯蔵施設」などがあります。


フレコンバッグなどとも呼ばれる土のう袋に入れられて施設に運ばれた除去土壌は、まず「受入・分別施設」に送られ、土壌とそれ以外の可燃物などに分けられます。その上で、分別された土壌は「土壌貯蔵施設」に送られ、ブルドーザーなどの重機によって敷き詰められる形で貯蔵されます。土壌以外の可燃物は、「仮設焼却施設」で焼却するなどして体積を小さくし、出てきた灰は「廃棄物貯蔵施設」に貯蔵されています。

土壌貯蔵施設の様子(2021年9月)


中間貯蔵施設ではこのような形で、除染作業によって発生した除去土壌などを貯蔵しています。また、福島県外で最終処分をするためには、除去土壌の量を減らすことが重要であり、そのために除去土壌の減容化や再生利用といった取組を進めています。


閲覧数:89回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page