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大熊町の農林水産業

震災前の大熊町は、美味しいフルーツや水産物など多くの特産品で知られる、農林水産業が盛んな町でした。そんな大熊町の特産品の中でも特に有名だったのが、町のマスコットキャラクター「おおちゃんくうちゃん」も大好きな梨とキウイと鮭です。


なんといっても、大熊町一番の名物と言えば梨。「幸水(こうすい)」「豊水(ほうすい)」などの和梨と、「ル レクチェ」「ラ・フランス」などの洋梨が栽培されていました。有機質の肥料で栽培されるものも多く、自然のままの優しい甘さが町内外から好評を博していました。


ビタミンCや酵素など体にいい成分がたくさん入っているキウイも、大熊町自慢の特産品です。みずみずしい果肉と爽やかな香りが特徴の大熊町のキウイは「ビーナス」と呼ばれ、人気を集めていました。また、梨やキウイを原料に作られたワインも大熊町の特産品として知られていました。

町内ではかつての名産キウイを復活させる取り組みも始まっている ©岩波友紀


川と海を旅する鮭の漁は、町南部を流れる熊川で行われていました。毎年春に鮭の稚魚を放流し、秋頃に海から遡上してきた成魚を捕まえます。震災前は、鮭の遡上の時期に合わせて毎年「熊川鮭まつり」が開催され、鮭のつかみ取りや即売会が行われていました。震災後は本格的な鮭の漁獲は行われていませんが、稚魚の放流は再開され、今も秋になると大きな鮭が熊川に遡上してきます。




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