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【HearToプロジェクト】#2「人の夢って5秒で変わるんだなって」教育百貨店 平野夏紀 さんの人生選択の瞬間(後編)

更新日:2021年11月7日

                                 記事:阿部翔太郎


インタビュイーは前回に引き続き、塾講師・転職エージェントを経て、現在はYouTuber 兼 塾のコンサルタントとして活躍する、“教育百貨店”こと平野夏紀さん。


後編となる今回も、事前に作成していただいたモチベーショングラフに沿って、人生のターニングポイントについてお話を伺い、我々学生が将来について考えるためのヒントを探った。


■ 一度目の転職。でも、モチベーションは急降下!?


新卒で大学受験塾に就職し最優秀教室長を2度受賞するなど順風満帆の生活を送っていた平野さん。しかし平野さんは、あることを理由に塾の仕事をやめて「転職エージェント」に転職した。

--転職のきっかけは何だったのでしょうか。

「実は営業成績出しても出しても給料が全然上がらなくて、しかも人事でいた時にみなし残業代が無茶苦茶 減らされたんです。結果出しているのに給料減らされたんで、それが大きかったです。これだと結婚できないんですけどって思って(笑)」

「それで自分は授業と営業の両方できるけど、これからは営業の方で食べていこうと思って、営業職で新しい職を考えていた時に転職エージェントを見つけました。その時受かった企業が、塾の時の給料の1.5 倍くらい出してくれるって言うんで入ったんです」


しかしそんな転職の経緯とは裏腹に、転職以降、平野さんのモチベーショングラフは大きく下降している。

--転職エージェント時代はモチベーショングラフでいうと一番下の方にグンと下がっています が、これは何故でしょうか。

「これ一応紙に書かなきゃいけないってことでここに書いたんですけど、本当は紙からはみ出しちゃうくらいに、もっと下に書きたかったんですよね(笑)」

「転職エージェントの頃は、『平野の強みはこれだからこれでいこう』っていうのじゃなくて、とにか く会社の決めた営業方法で取り組みなさいって言われてたんですよ。一方的に上から指示して、 その通りに動きなさいっていう駒扱い、歯車みたいな扱いをされたのが嫌でした」



■「人の目を気にせずに自分のやりたいようにやればいいのね」で選んだYouTuberの道


--上の命令が絶対という転職エージェントの仕事に違和感を感じていたからこそ、自由に活動できるYouTubeを始めようと思われたのでしょうか。

「そうですね。転職エージェントの頃は、もうとにかくストレスが溜まっていました。頭が痛いとか、 腹が痛いとかがあって、もうだめだなって(笑)。気分転換に旅行に行っても解消されず、会社へ のイライラだけがひたすら残ってました」


「そんな時に『嫌われる勇気』っていう本を読んで、『人の目を気にせずに自分のやりたいように やればいいのね』っていう風に思ったんですよ。それで、人の目を一切気にしない、親に何言わ れてもおっけい、周りから馬鹿って言われてもおっけい、お金が稼げる稼げないは後の話、じゃあ何しよう、YouTubeやろうって思ったんですよ」

--YouTubeを始めるにあたって、収入や未来のことなど不確定な要素が多々あったと思うので すが、それについての心配などはなかったのでしょうか?

「ちょっとありましたね。それでも貯金が少しあったのと、奥さんが働いててある程度稼いでくれ るっていうのが大きかったです。一人暮らしだったら絶対無理だったと思います」




■「待ってくれている人がいる」YouTubeならではのモチベーション維持

--平野さんはYouTubeの活動を始められてから、毎日投稿を続けていらっしゃいます。毎日動 画を投稿するのはとても大変だと思いますが、どのようにモチベーションを維持していらっしゃる のでしょうか。

「実はモチベーション維持の方法は途中からちょっと変わってきています。最初の頃は、とにかく 『自由だ』ということが一番でした。自分で考えて、企画撮影編集、管理まで全部一人でできて、 誰にも文句言われないっていうところが、モチベーションの維持につながっていました」

「登録者500人か600人くらいになった時から少し変わって、僕の動画を待ってくれている人がい るということが、何より大きなモチベーションになりました。一度、動画の投稿時間を間違えて、投 稿が遅れてしまったことがあったんです。その時は自分では気づいてなかったんですけど、本来 投稿される時間にファンの方からTwitterで、『動画今日は出ないんですか?』って言われたんで す。その時に、『待ってる人がいるんだな』っていうことを凄い意識したんですよ。それからは視聴者の皆さんとの約束を守らなきゃっていうモチベーションがずっとあります」


■ 視聴者の要望から「勝手に始まった」コンサル業務

--今は塾のコンサルタント業務もやっていらっしゃるとのことですが、それはどのように始めら れたのでしょうか?

「正確にいうと『勝手に始まった』が正しいですね。コンサルやるんで仕事くださいって営業したわ けじゃないんです。と言うのも、小さい個人塾の経営者の方や、フランチャイズを始めたばっかり のオーナーの方が、塾経営のノウハウを吸収しようと僕の動画を見てくれることが結構あるんで す。そういう方から相談があって、コンサルが始まりました」

--コンサル業務もやっていらっしゃる今が、モチベーショングラフとしても一番高いということで すね。

「そうですね。コンサルはもともと面白そうだと思っていたのでやってみたかった。しかも、塾特化 なので塾以外のことは考えなくていいわけですから、まさに念願ですね。コンサルを通して現場に 介入していくことと、本業でやろうと思ったYouTubeを両方やれているので、自分がやろうと思っていたことをやれている状態ではあります」


■ モチベーショングラフが最高潮の今、平野さんが描く今後の展望とは


--現時点での将来の目標、将来の展望を教えてください。

「まずYouTubeに関しては、かなりニッチなジャンルなのでチャンネル登録者は1万人けばいいかなと思っています。実際に有名な人が出ているYouTubeチャンネルでも、ニッチなジャンルだと 2万とか3万で止まっちゃっているので、有名な人で2万人なら、その半分くらいは行きたいなと」

「コンサルに関しては、頼まれれば快く引き受けていきたいと思っています。話を聞いてて『それは無理だよね』って思うことは指摘するようにしていますが、基本的には『困ってるんです』、『助けてください』って言われたら、どこへでも駆け付けてあげたいと思っています


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「自分が本当にやりたいこと」を追い求め、新卒で入社した塾から転職エージェント、そして現在 のYouTubeとコンサル業務へと活躍の場を移してきた平野さん。 次回の記事では、そんな平野さんが送る将来設計に悩む学生へのメッセージ、そしてアドバイスを掲載します。

【インタビュイー:平野夏紀さん】

塾講師・転職エージェントを経て現在「教育百貨店」YouTuber 兼 塾のコンサルタントとして活躍中。塾の経営や指導法に悩む人の役に立つ動画を発信されている。

教育百貨店YouTubeチャンネルはこちら







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