今年度はZ世代をテーマにインタビューを行い、WEB記事を配信する。ここで示しているZ世代とは、一般的に現在11~25歳の年齢に属する人々のことを指す。デジタルネイティブで社会問題に対する意識が高いといわれているZ世代の人々のお話から、読者の皆さんが新しい一歩を踏み出すきっかけを与えられたらと思う。
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今回インタビューさせて頂いたのは、企業のSDGs経営を推進する総合企画コンサルティング会社、ネクストエージの取締役社長である一柳翠さん。飲食店のアルバイトで食料廃棄の深刻さを目の当たりにし、フードロスに関心を持ったことをきっかけに学生団体を立ち上げる。活動の最中、ネクストエージの創業者と出会い、2021年春に「株式会社ネクストエージ」の初代取締役社長に就任し、現在はSDGs推進のために活動されている。
(一柳翠さん 写真右)
2015年に国連で採択されたSDGsには、企業も社会の一員としてよりよい未来のために行動するべきという考えのもと、ビジネスに関する目標も定められている。しかし、未だにSDGsを社会貢献事業と捉え、ビジネスと結び付けられていない企業が多数存在する。第1章では、SDGsとビジネスを上手く融合させたネクストエージについて、一柳さんにお話を伺った。
【企業としてSDGsに関わるという事】
ーーSDGsを推進するうえで、ネクストエージという企業としての強みを教えてください。
「ネクストエージに入る前は、学生団体でフードロスを削減するための活動を行っていましたが、企業だからこそ出来る取り組みもあります。その取り組みの強みとして、本当に多くの人にSDGsを広められるという事が挙げられます。」
「私達が生きていく中で、買い物をしない日はほとんどないと思います。日常の中で企業の作ったモノに触れる機会は多いですよね。その手に触れるモノ一つ一つに、SDGsが反映されたとしたら、沢山の人がSDGsについて知るきっかけになると思いませんか。人々がSDGsに取り組んでもらう入り口として、企業がSDGsをアピールする世の中になればいいなと思っています。」
ーーSDGsを推進するために、企業側だけでなく、消費者側から出来るアクションは何かございますか。
「SDGsに対しての関心を発信することも大切ですね。SNSなどで発信されたものを、企業の人が見て、『こんなにもSDGsに取り組みたいと思っている人がいるのか。では、私たちもそういう商品を作ろう』と思わせることができます。」
【SDGsとビジネスの両立について】
ーー一般的にSDGsに即した取り組みはコストが増大するため、ビジネスとの両立は難しいと言われています。ネクストエージでは、どのようにしてSDGsとビジネスを両立させているのでしょうか。
「SDGsとビジネスの両立は難しいと言われているし、どうしてそれができているんですかという質問をよく頂きます。ですが、簡単な方法や何かうまくいく方法があるわけではないんです。SDGsとビジネスの両立を絶対に実現させたいという気持ちが最初にあって、色々試行錯誤を重ねた上で、結果的に両立できているのだと思います。」
ーーネクストエージの企業としての強い気持ちがあるからこそ、成り立っているビジネスの形なんですね。ではその強い気持ちのもととなっているものは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
「私たちが重要視しているのは、自分たちの軸や理念だけは絶対にぶらさないということです。例えば、私たちの取り組みの1つ、『サステナブルフロンティア』※では、SDGsにちゃんと取り組んでいるものに注目をする、というものが根底にあるんです。」
「サステナブルフロンティアに掲載する企業については、何度もヒアリングを行い、確固たる根拠を持ってSDGsに取り組んでいるのかどうか、私たちの基準で吟味し厳選しています。」
※SDGs達成を推進するテクノロジーを持ち、社会にイノベーションを起こす注目企業の、商品やサービスを紹介するWEBメディア。モニター価格で気になった商品やサービスを導入することができる。(ネクストエージホームページより)
【次世代のために次の世代をつくる】
ーーコーポレートミッションにも記載されている「次世代のために次の世代をつくる」。一柳さんが考える次の世代とはどのようなものなのでしょうか。
「会社ではなく私個人が考える次の時代というのは、社会で生活している中で人の顔が見える、つまり顔が見える経済を作りたいというものです。今はまだまだ、大量生産・大量消費の社会になってしまっていると思います。」
「たとえば買い物をするときに、『この人が作ったから買いたい』という理由の伴う行動が循環していく社会になって欲しいと私は考えています。それって人としても温かみがあるし、地球にも優しいライフスタイルになると思うんです。最終的には全ての商品に思いが乗って、全てが大事にされるような社会になったらいいなと思っています。」
ーー顔が見える経済になることにより、消費行動に理由を持つ。それこそがSDGsの達成、そして、次の世代にも繋がることになるんですね。ではその上で、ネクストエージとしての今の目標を教えてください。
「まだまだ理想の社会には程遠いのが現状です。だからビジネスという形で、色んな人を巻き込んで、顔がみえる経済や商品への思いの大切さを、もっと広めていけたらいいなと思っています。」
企業としての理念を絶対にぶれさせないという確固たる意思があるからこそ、一柳さんはSDGsとビジネスの両立が可能であると話してくれた。また、ネクストエージの企業としての活躍には、顔が見える経済を次世代のために作るという目標が原動力になっていた。これからもサステナブルなアイディアを発信し続けるネクストエージに期待を寄せたい。
第2章では、一柳さんについて「学生社長」という視点から迫る。ネクストエージという学生と社会人が混在する企業の社長を務める一柳さんは、どのような事を考え、どのようなモチベーションを持って日々の業務に取り組んでいるのだろうか。
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【インタビュイー:一柳翠さん】
株式会社ネクストエージ取締役社長。社会人と学生が混在する企業で、ユニークな取り組みを行いながら、持続的な社会の実現のために、日々活躍されている。
【ネクストエージから学生インタビュアー募集のお知らせ】
サステナブルフロンティアの取材先を探し、記事を書いてくださる大学生ライターを募集しています。
最新のSDGsテクノロジーを持つ企業を探し、取材をして記事を書いていただきます。
完全成果報酬型(成果報酬の最低金額は1記事につき20000円以上)で、全てオンライン上で行うため、勤務時間、勤務場所は不問です。(1か月の試用期間あり)
興味のある方は、お問い合わせフォーム(https://na2030.jp/inquiry/)よりお問い合わせください。
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